春巻と杏仁豆腐

歌集を中心に読んだ本の感想など。

2016-01-09から1日間の記事一覧

砂糖パンと猫

小池光『思川の岸辺』(角川書店)を読んだ。 わが妻のどこにもあらぬこれの世をただよふごとく自転車を漕ぐ(p83) 亡くなった妻への思いを詠んだ歌を中心に542首。 読み終えて、歌集一冊の時間の重みについて考える。 亡くなった妻や、家族の記憶へ思いを…